カクテルにもMSG?―「おいしい一杯」の秘密
今回は、アメリカのワイン専門情報サイトWine Enthusiastに掲載された「All the Best Cocktails Have MSG in Them」(2025年11月4日 / Elliott Harrell氏)という記事をご紹介します。
タイトルの通り、実は「おいしいカクテルにはMSGが入っている」という、ちょっと意外で面白い内容です。
記事の冒頭はこんな一文から始まります。
「次に飲んだカクテルが「やたらおいしい」と感じたらその理由はMSGかもしれません。」MSG(グルタミン酸ナトリウム)は料理だけでなく、カクテルにも、
✔ 深み
✔ ほんのり塩気
✔ うま味
を加えてくれる存在なのだそうです。
MSGは長い間、
など、根拠のない噂で悪者にされてきました。
しかし現在では、
✔ 科学的に問題なし
✔ 多くの研究で安全性確認済
とされ、バーやレストランで再評価の波が来ています。
その中心人物のひとりが、ブルックリンのレストランBonnie’s(ボニーズ)オーナーシェフカルヴィン・エング氏
なんと彼は
という、筋金入りのMSGファン。
Bonnie’sで有名なのが「MSGマティーニ」
を使ったダーティマティーニ風のカクテルです。
これをきっかけに、全米のバーテンダーがMSGを使い始めたという流れが生まれています。
ルーンレストランのドリンクディレクターメイ・ストゥルーベル氏はこう説明しています。
「塩に似ているけどもっとコクがある感じ」
例えるなら
「うま味のかたまり」というイメージですね。
MSGを入れると、「もともとの味を、ただ引き立てるだけ」だそうです。
これまでバーテンダーは
などを使っていましたが、 MSGはそれを一段上に引き上げるという評価。
アイダホ州のバーオーナースコット・スレーター氏はMSG入りシロップを“ほんの数滴”入れるだけ、それだけで味が別次元になると表現しています。
おすすめされていた実験が面白かったです。
Bee’s Knees(カクテル)
これを2杯作り、片方だけMSGを2〜3滴て飲み比べするとジンがより爽やかにはちみつの甘さがくっきり全体の輪郭の違いがよく分かるそうです。
MSGは
❌ 直接振りかけない
⭕ 水やシロップに溶かす
のがポイント。
そしてほんの少し味見しながらが基本。
入れすぎると 料理の塩入れすぎと同じと注意もされています。
スレーター氏はこう語ります。
MSGは「バーテンダーの新しい武器」塩、酸、ファットウォッシュと同じように表現の幅を広げてくれる
つまりMSGは「隠し味」の最前線ということ。
今度バーで飲むとき、「これ、もしかしてMSG…?」なんて思い出してみるのも楽しいかもしれませんね。
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